逆ギャンブラーの誤謬

逆ギャンブラーの誤謬(The Gambler's Fallacy)は、統計学や確率論においてよく知られている誤謬のひとつです。逆ギャンブラーの誤謬は、過去の結果に基づいて未来の結果を予測しようとする際に起こる思考の誤りです。

具体的には、逆ギャンブラーの誤謬では、ランダムな出来事(例えば、コインの裏表の結果やルーレットの数字の出現など)において、連続して同じ結果が出た場合に、逆の結果が起こる確率が高いと誤って信じる傾向があります。つまり、何度も同じ結果が出た場合には、次の試行で逆の結果が起こると期待するのです。

しかし、実際にはランダムな出来事は前後の結果に影響を受けず、過去の結果と未来の結果は独立しています。例えば、コインを何度も投げたときに何度も裏が出たからといって、次に投げたときに表が出る確率が高いわけではありません。

逆ギャンブラーの誤謬は、確率や統計に関する基本的な原則を無視してしまう傾向があります。過去の結果に惑わされず、各試行が独立した確率事象であることを理解することが重要です。